気持ちの整理がつかない
始めての妊娠が流産となり、「そうだよな」と理解する部分とと受け入れられない本心とで気持ちの整理が全くつかない状態でした。
数日前まで心臓が動いていたのに!と思うとやり切れず、赤ちゃんが死んでしまったのに自分だけ生きているなんてとてもできないと本気で思っていました。
とても通常の生活を送れる精神状態ではなく、流産手術も予定していたため土日込みで5日間休めるよう仕事は休暇を取り、自宅で安静にして過ごしました。
事情を伝える電話越しに上司が動揺しているのが伝わり、こんな話をするはずじゃなかったのにと手足が震える。
流産なんて自分が経験するなんて思ってもみなかったというのが本音で、何が悪かったんだろう?と一日中考えていたり。
初期流産は赤ちゃん側の都合でお母さんがどう過ごしたとしても結果は変えられないとわかってはいても、当時なぜか全く納得できませんでした。
流産の診断を聞いて「そうだよな」と思ったのは、週数に対して小さすぎるCRLと心拍確認の遅さ、胸の張りの消失などの違和感が繋がったから。
どうしたらよいかわからず、お線香を買ってきて一日に何本もあげました。とにかく自分の気持ちを繋ぎとめておくので精一杯でした。
救いになったもの
自分だけではメンタル維持が難しく、カウンセリングを数回受けました。とても親身なカウンセラーがついて下さり、回復の助けになりました。
毎日涙が止まらず、この辛さがいつになったら楽になるのか、もしかすると一生辛いままなのではという恐怖感が一番の悩みでしたが、「底につくまで悲しみ切ってしまえば、そこから上がって来られる」というアドバイスに救われました。
お線香をあげ、泣くだけ泣いて、疲れて眠る、起きたら何か食べる生活を数日続けると少しずつ冷静さを取り戻すことができました。
「おかあさん、お空のセカイのはなしをしてあげる!」が刺さった
竹内文香さんのこの漫画エッセイ。流産後の回復について検索魔になるうちに偶然見かけて購入したのですが、これが本当に刺さった!
アンビリバボーで特集された胎内記憶について詳しく描いてある漫画です。
育児をしている今でも時々大事に読み返しているので、この作品がなかったら…と思うとちょっと考えられない。
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胎内記憶のエピソードが癒しになり、ほかの本も数冊読んでみたのですが
こちらの本も良かったです。
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自分が生きていても仕方ないと思い詰めるくらい辛い時期でしたが、
「お腹に来れたということだけで赤ちゃんは喜んでいる」という考え方(本には事実として書いてあるけど)を知ってからようやく前を向けるようになりました。